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部屋閉鎖の異例処分「知らなかったで済まない」(読売新聞)

 「木瀬部屋は消滅」――。大相撲名古屋場所で暴力団幹部らが、一般では入手できない維持員席で観戦していた問題で、日本相撲協会は27日、チケット入手に関係した木瀬親方を2階級降格させる処分などを発表した。

 部屋の閉鎖という前例のない処分。角界では、暴行死事件や薬物事件など不祥事が続いているだけに、識者からは「親方の処分だけでは、世間は納得しないのではないか」といった厳しい指摘も出た。

 「多くの相撲ファンの皆様方には、ご迷惑とご心配をかけまして、心よりおわび申し上げます」

 理事会後の処分発表の記者会見。日本相撲協会の武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)は冒頭で、深々と頭を下げた。

 会見に同席した協会広報部長の陸奥親方(元大関・霧島)によると、木瀬親方はこの日の理事会でも、「暴力団が席に座っているとは知らなかった」と弁明した。しかし、理事会では相撲ファンに迷惑をかけたという点を問題視。「何年も前からチケットを渡しており、わからなかったでは済まされない」と判断したという。陸奥親方は「大変厳しい処分だったと思う」と述べたうえで、「再発防止策を考えている。これからやっていきたい」と語った。

 木瀬親方は、理事会が終わった午後3時頃、疲れ切った表情で報道陣の前に姿を現した。「(処分は)しょうがない。とにかく若い衆が相撲を取れる環境を作ってもらいたい」と語ったが、自身の暴力団との関係については「(チケットの譲渡先が)暴力団とは思わなかった。関係は全くない」と改めて強調した。

 部屋関係者によると、弟子たちに対しては同日夕、木瀬親方から直接、処分について説明があったという。外出先から自転車で部屋に戻ってきた弟子の一人は、「今、親方に呼ばれたばかりなので……」と答えるのが精いっぱい。別の弟子は、唇をかみしめたまま無言で部屋に入った。

 一方、けん責処分を受けた清見潟親方は、「処分は甘んじて受けます。本当に申し訳ありません」と消え入りそうな声で話した。

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